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筋子といくらの話

いくら、筋子、生筋子、どれも鮭(鱒)の卵巣ですが、北海道では明確に使い分けをしています。

  • 鮭の腹から取り出した状態が生筋子(卵巣そのもの、腹子(はらこ)とも言う)。
  • 生筋子をそのまま塩漬け(或いは味噌漬け)にしたものが筋子
  • 生筋子の袋を破り、1つ1つの卵をバラバラにして味付けをしたものがいくらです。

さらに、いくらにも、色の鮮やかな塩漬けと、寿司の軍艦巻きなどに使われる色の濃い醤油漬けがあります。醤油漬けの方が断然美味しく、家庭で作るのも醤油漬けがほとんどです。

いくらは、スーパーなどで出来上がったものを買うことも出来ますが、簡単に作ることが出来るので、北海道では、家庭で作ることの方が一般的です。

最近、卵の成熟度合いによって、未成熟なものを筋子、成熟したものをいくらと区別する場合がありますが、これは商品として流通している筋子の材料が一般的に未成熟なものを材料としていることが多いのに対して、家庭で漬けるいくら用に流通している生筋子が成熟したものが多いために誤用されているものだと思います。

レシピのページにも述べていますが、未成熟卵は粒が小さいため、1つずつバラバラにするのに手間がかかる上、手間をかけていくらにしても見栄えがしないので、生筋子として消費者向けに流通することはなく、筋子用として水産加工場に向かうこととなりますが、成熟して粒の大きいものは生筋子のまま一般市場に流通し、各家庭で調理の上、食されます。この際、家庭では卵をバラバラにしていくらにする場合もあるし、生筋子をそのまま塩漬け或いは味噌漬けにして筋子として食べる場合もあります。

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